— シングルマザーナビ編集部スタッフより、子どもが寝た後の静かなキッチンでポツリと語ります —
シングルマザーの毎日は、終わらない家事と心配の連続です。朝5時に起きて弁当を作り、仕事のストレスに夕方の買い物、子どもの宿題、片付け、明日の準備、元夫との連絡、お金の計算…すべてを一人でこなすと、自分の睡眠時間がどんどん削られていくのは当然のこと。
私もかつては「睡眠3時間」で過ごしていた時期がありました。そんな時、寝落ちして朝方に目が覚めて泣いたこともあります。でも、その経験から気づいたのです。気力がゼロにならないためには、自分にご褒美をあげ続ける仕組みが必要だと。
今日は、睡眠不足でも心が折れなかった理由と、私が今も続けている「自分にご褒美ルール」をお伝えします。
ワンオペ育児は“疲れ”ではなく“消耗”する
疲れるだけなら、一晩寝れば回復できますが、ワンオペ育児は“消耗”なんです。誰にも頼れず、休める瞬間もなく、仕事と育児の切り替えができず、自分の時間がゼロ。常に次のタスクを考えていると、体より先に心が薄く削られていく感覚がします。
そのままでは、「今日もまた1日が始まるのか…」と朝から重くなるばかり。だからこそ、日常の中で“回復ポイント”を意識的に作らないと、心が壊れてしまいます。
私がずっと続けている“自分にご褒美ルール”BEST7
ここからは、実際に効果があったものだけを紹介します。どれも小さなことですが、毎日持つエネルギーが全然違います。
ご褒美①:寝る前の10分だけは“誰のためでもない時間”にする
寝かしつけた後、皿洗いや掃除を無視して、10分だけスマホを見る時間を作っています。好きなドラマやYouTubeの料理動画、TikTokの猫動画、ショッピングアプリを眺めるだけで、ただの10分なのに「今日も1日終わったな」と自分に言える時間になります。罪悪感ゼロでやっていいんです。
ご褒美②:朝のコーヒーだけは“いいやつ”にする
睡眠不足でも朝のコーヒーが楽しみだと、少しだけ起きられます。数百円の豆でも違って、これが「ママ専用のご褒美」という感覚を大事にしています。
ご褒美③:疲れた日は“夕飯は3品→1品でOK”ルール
疲れている日こそ、食卓を頑張らないことが大切です。ご飯、味噌汁(インスタントOK)、卵焼き1個で成立。子どもは文句を言わないし、母親の心が壊れるより何倍もいいです。
ご褒美④:週に1回は“洗濯物たたまない日”を作る
洗濯物はたたんでもたたまなくても生活できる。無理な日はカゴに放り込むだけで、翌日たためば問題なし。「今日はもうやらない」と自分に許可を出せる日があるだけで、翌日の精神が全然違います。
ご褒美⑤:月に1度だけ“私だけの小さな贅沢”を買う
値段は関係ありません。ちょっといいハンドクリームや甘いスイーツ、かわいい靴下、入浴剤、1000円以内のコスメ。この“月に1回の買い物”が、母親ではなく“ひとりの女性”としての自分を繋ぎとめてくれます。
ご褒美⑥:子どもが寝た後に“音を出さないご褒美時間”
この静けさが最高です。電気を暗くして、好きな香りを焚いて、ただぼーっとする。多分これが一番効く。心の容量が戻る感覚があります。
ご褒美⑦:1週間のうち1日は“家事しない日”を決める
これは革命でした。家事を休むと罪悪感があるけれど、それを“ルール化”すると罪悪感が消えます。洗い物も掃除も洗濯もしない日を作ることで、残り6日が頑張れるんです。
睡眠が3時間でも心が折れない理由
結局、母親を救うのは誰かの言葉より、自分が自分に与える優しさです。シングルマザーは、他人から褒められないし、「頑張ったね」と言ってくれる人がいない日が続きます。だからこそ、自分で自分を満たす仕組みが必要です。ご褒美は贅沢じゃなく、生きるための燃料なんです。
まとめ:ワンオペ育児は“努力”より“自分を守る仕組み”が大事
睡眠3時間でも動けるのは、根性ではなく自分に優しいルールを持っているから。寝る前の10分ご褒美、朝のコーヒー、ご飯は1品で良い日、洗濯物休みの日、月1のお楽しみ、静かな時間、家事しない曜日。どれか1つでも取り入れれば、心の底に溜まるストレスが少しずつ抜けていくはず。
あなたはひとりじゃない。同じように、今日も3時間睡眠で戦っている母親がいる。そしてあなたは、誰が見てなくても本当に頑張っている。今日くらい、自分に優しくしていいんです。
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