— シングルマザーナビ編集部スタッフより、子どもが寝た後の静かなキッチンで、ポツリと本音を語ります —
シングルマザーの私たちにとって、土日は本当の意味での「休日」ではないこと、実感していますよね。仕事がない分、家事や育児がむしろ増えて、土日は疲れ果てるのに、月曜が来るのが怖い。そんな矛盾した感情について、少しお話ししたいと思います。
土日がこんなに疲れる理由
朝は、いつもより早い
土日だからといって、子どもが遅く起きるわけではありません。むしろ、朝から「今日はどこに行くの?」と聞かれ、テンションが高い。そんな子どもたちに朝ご飯を作りながら、洗濯機を回す。平日の朝よりもやることが多いのに、心の準備ができていないから、朝から疲れが溜まってしまいます。
昼間の過ごし方が、体力を使う
仕事があれば、少なくとも「大人の時間」が確保できますが、土日は子どもとずっと一緒。公園に行けば、子どもと遊ばなきゃいけないし、買い物に行けば、子どもの要求に応えなければなりません。精神的に常に「オン」の状態でいることが、仕事以上の疲労感を生んでいます。
夜の片付けが、本当に大変
休日の夜、家の中はおもちゃが散乱し、洗濯物も溜まっている。そんな状態を一人で片付けるのは、本当に大変です。子どもが寝た後、延々と続く家事に、ため息が出てしまいます。朝起きたら、また同じことの繰り返し。この無限ループが、土日を疲弊させているのです。
やり残したことの罪悪感
「今週、あの家事をやるつもりだった」「子どもと〇〇に行きたかった」と、やり残したことが頭の中に残ります。完璧じゃない土日を過ごした自分を責めることで、その罪悪感がさらに疲れを増幅させるのです。
なのに、月曜が来るのが怖い理由
月曜朝は、戦場
月曜の朝は、まるで戦場のようです。限られた時間の中で、子どもを起こし、朝ご飯を食べさせ、着替えさせ、自分も支度をしなければなりません。その全てを30分でこなすのは、土日とは全く違う緊張感があります。土日のゆったりした時間から、急に時間に追われる切り替えが、怖さを増します。
仕事のストレスが、急に押し寄せてくる
金曜日の夕方までの疲労感を、土日で完全にリセットできないのが現実です。月曜の朝、仕事のことを思い出すと、心が重くなります。「また平日が始まる」という現実が、月曜の朝に押しつぶされそうになります。
子どもの保育園の準備が、本当に面倒
月曜の朝は、保育園の準備も増えます。週初めだから、何か足りない物があったりして、その焦りの中で支度をしなければなりません。「日曜に準備しておくんだった」と後悔しても、もう遅い。月曜の朝の忙しさに追い詰められます。
迎えの時間に間に合うか、という不安
月曜の朝から、仕事の予定が詰まっていることもあります。「今週は忙しいから、迎えに間に合うか心配」といった不安が、朝から付きまとうのです。その不安を抱えたまま仕事をスタートさせるのは、気持ちが完全には仕事に向かない原因になります。
「土日疲れ」と「月曜恐怖」の悪循環
土日で十分に休めないから、月曜が余計に怖く感じるのです。休日が本当の意味での休息にならないから、月曜に向かう心の準備ができない。もし、土日が本当に休めたら、月曜への恐怖も少しは減るのかもしれません。でも、シングルマザーには、その休日がないのが現実です。
その不安が、また土日の過ごし方を変えてしまう
月曜の準備をしなきゃという焦りが、土日の楽しさを奪っていきます。子どもと遊ぶ時間も「月曜の準備しなきゃ」という思いが頭の片隅にあるため、完全には楽しめない。その楽しめなさが、また月曜への恐怖を増幅させるのです。
この悪循環から、少し抜け出す方法
土日の「完璧」を手放す
洗濯物が全部終わらなくてもいいし、おもちゃが散乱したままでも大丈夫。完璧な土日を求めるから、余計に疲れてしまうのです。「今日は、この3つだけやる」といった限定的な目標を立てることで、心の余裕が生まれます。
子どもと、一緒に休む時間を作る
子どもと遊ぶのではなく、「一緒にゴロゴロする」時間を作ることが大切です。何もしない時間を持つことで、親子ともにリフレッシュできます。その時間があれば、土日も少し「休日」に近づくのではないでしょうか。
月曜朝のルーティンを、完全に自動化する
毎週同じ流れにすることで「考える負担」を減らせます。朝ご飯は毎週同じもの、着替えも同じ服にすることで、月曜朝の心理的負担が少し軽くなります。
月曜朝を「完璧」にしない
遅刻しそうになったら、保育園に電話をかける。髪をセットする時間がなかったら、そのままで行く。そんな許容範囲を広げることで、月曜朝の恐怖が減ります。
月曜日中に、何か「楽しみ」を用意する
月曜はつらいもの。だからこそ、その日の中に小さな楽しみを作ることが大切です。好きなカフェでコーヒーを飲むとか、帰宅後に好きなドラマを見るとか。その小さな楽しみが、月曜全体の色を変えてくれます。
それでも、月曜は怖い
シングルマザーの土日と月曜の悪循環は、簡単には抜け出せません。でも、その中でも「これだけは続ける」という工夫を増やしていくことが大事だと思います。完璧な解決策はないけれど、小さな工夫の積み重ねが、心を少し軽くしてくれる。そんな心構えで、毎週を乗り越えていくのがシングルマザーの現実です。
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