※同じ夜をくぐり抜けてきた1人として書きます。
シングルマザーになってから、Google の検索窓に
「死にたい」
と打ってしまった夜があります。
大げさとか、そこまで追い込まれてるつもりなんて一切ないのに、
気づいたら勝手に指が動いていた。
その瞬間、
「私、思ってたより限界だったんだな」
と気づきました。
そんな夜のことを、今日は正直に書きます。
■なぜ“夜”にだけ「死にたい」が頭をよぎるのか
昼は必死に動いているから、気づけないだけです。
●理由1:脳が静かになりすぎる
子どもが寝て、部屋が静まり返る。
テレビも消したい。
でも静かにすると、心の中の雑音だけが残る。
「生活費どうしよう」
「子どもに申し訳ない」
「私これで正しいの?」
「未来が見えない」
静かすぎる部屋は、考えすぎる部屋でもある。
●理由2:相談相手が“今すぐ”いない
夜中に泣けても、話せる相手は誰もいない。
シングルマザーは1日の中で
“たった一言”の「大丈夫?」が届かないまま終わる。
孤独が増幅するのは自然なこと。
●理由3:体力の底が抜けている
昼はアドレナリンで誤魔化してる。
夜になると突然、
「もう無理」
が本音として出てくる。
これは弱さじゃなく、身体の反応。
●理由4:誰にも見られていない時間だから
夜だけは“気を張る必要がない”。
だから本心が出てしまう。
■シングルマザーが「死にたい」と検索してしまう“本当の理由”
実は、死にたいわけじゃない。
“この生活が永遠に続く”と思ってしまう絶望が怖いだけ。
- 毎月の支払いに怯える
- 子どもの言葉が胸に刺さる
- 元夫からの連絡が地獄
- 誰にも弱音を見せられない
- 休めない
- 甘えられない
- 褒められない
- 頼れない
- 未来が不透明
- 今日も同じ一日が続くだけ
これが折り重なって、ある夜ふいに崩れる。
死にたいんじゃなく、
“休みたい” “助けてほしい” “誰かに抱きしめてほしい”
が変換されて、検索窓に出てしまう。
これは異常じゃない。
シンママなら誰でも一度は経験している。
■抜け出せた方法①:夜の絶望を“朝に判断しない”ルールにした
私はまず、
“夜に出した結論は嘘”
と決めました。
夜は脳がネガティブに偏る時間帯。
朝起きた時の自分で判断することにしたら、
「死にたい」と思ってた問題の7割以上が
“そこまで深刻じゃなかった” と分かる。
夜の自分は信用しなくていい。
■抜け出せた方法②:思考を頭から“紙に移した”
不安は整理されていないから苦しい。
スマホのメモでもノートでも、
“今思ってることを全部書いた”。
- お金のこと
- 子どものこと
- 元夫のこと
- 仕事のこと
- 将来への恐怖
ぐちゃぐちゃでいい。
汚くていい。
書くだけで、
頭の中の“渋滞”が少しずつ解けていった。
■抜け出せた方法③:完璧を辞めた
私は“ちゃんとした母親”を演じようとして壊れた。
やめたこと:
- 料理を毎日作ること
- 仕事を完璧にこなすこと
- SNSのキラキラを追うこと
- 夜まで家事をすること
- 子どもの前で強がること
完璧をやめたら、
“死にたい”が“しんどい”に戻った。
しんどいは、生きてるから出る感情だから。
■抜け出せた方法④:支援制度を“恥ずかしい”と思うのをやめた
児童扶養手当
医療費助成
就学援助
生活保護
母子家庭支援の補助
私は最初、受けるのが恥ずかしかった。
でも、制度は“助けを必要としてる人のために作られている”。
制度を使ったら、
生活の不安が半分くらい減った。
不安が減ると、死にたさも減る。
■抜け出せた方法⑤:“誰かと比べる”のを捨てた
比較は地獄だった。
- 夫婦で仲良くしてる家庭
- 新しい恋人と楽しそうな友達
- 子どもが優秀なママ
SNSを見るたびに、心がえぐられた。
比較をやめたら、
「私は私のスピードでよかったんだ」
とやっと気づけた。
■抜け出せた方法⑥:“生きるための味方”を一人だけ作った
相談窓口でも、友達でも、カウンセラーでもいい。
私は「本音を言っても嫌われない人」を一人だけ作った。
そのたった一人が、
死にたい夜を踏みとどまらせてくれた。
■まとめ:死にたい夜は、人生の終わりじゃなく“助けてのサイン”
シングルマザーは、
強く見えるけれど、
誰よりも“限界まで頑張り続けてしまう人”です。
死にたいと思った夜は、
壊れそうな心が出してくれるサイン。
- 夜の結論は信じない
- 書き出す
- 完璧を手放す
- 比較をやめる
- 制度に頼る
- 一人で抱えない
どれかひとつでもできたら、
その夜は必ず超えられる。
あなたは弱くない。
あなたはずっと、よくやっている。
この文章をここまで読めている時点で、
まだ生きようとしている。
その事実だけで十分です。
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