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シングルマザーが知っておくべきハラスメント対策と法的権利

— シングルマザーナビ編集部スタッフより、子どもが熱を出した夜に上司から言われた言葉に涙したあなたへ —

「シングルだから甘えるな」と言われた時、心が重くなった経験、私にもあるよ。子どもが急に病気になったり、学校から呼び出されたりすることは、シングルマザーにとって避けられない現実。そんな時、職場での不当な扱いに怯えるのは本当に辛いよね。でも、実は私たちには法律や制度があるから、決して一人で抱え込む必要はないんだ。

この記事では、シングルマザーが職場で直面するハラスメントや不当解雇から身を守るために知っておくべき法的権利や、実際にできる対策についてお話しするね。

目次

職場での不当な扱いは「ハラスメント」である

子どもの病気や家庭の事情を理由にした不当な言動は、法的に問題があるハラスメントに該当することがあるんだ。

パタハラ・マタハラの適用と「シンハラ」

育児・介護休業法では、育児休業や看護休暇を取得することを理由に不利益な扱いを受けることを禁止しているよ。パタハラ(パタニティ・ハラスメント)は、育児休業を取得する労働者への嫌がらせを指すんだ。例えば、シングルマザーが看護休暇を取得しようとした時に「甘えるな」と圧力をかける行為は、このハラスメントに含まれるんだ。

また、シンハラ(シングルハラスメント)は法律上の用語ではないけれど、「ひとり親であること」を理由に、配置転換や残業の強要、発言の無視などが行われることは、間接的な性差別やパワーハラスメントに該当する可能性が高いよ。

不当な「解雇」は違法である

労働契約法では、解雇は客観的に合理的な理由がない場合、無効とされているんだ。子どもの病気を理由にした解雇は、合理的理由に欠けるから、不当解雇になる可能性が高いよ。育児期間中の解雇制限もあって、育児休業中の解雇は、会社の倒産など「やむを得ない事由」がない限り禁止されているから、安心してね。

不当な言動から身を守る「証拠」の集め方

感情的に反論するよりも、冷静に「証拠」を集めることが、あなたの権利とキャリアを守るために重要だよ。

【最重要】「言われたこと」の記録を徹底する

日時・場所・内容を記録することが大事。上司から「甘えるな」と言われたら、その場で感情的にならずに、すぐに以下の3点を記録しよう。

  • 日時・場所:例:〇月〇日午前10時、会議室
  • 発言者と目撃者:誰が(上司の名前)、誰が見ていたか(同僚の名前)
  • 具体的な発言内容:一言一句正確に記録することがポイント。

録音も有効だよ。重要な面談は、スマホやICレコーダーで録音しておくと、証拠として使えることが多いから。

不利益な取り扱いの記録

解雇だけじゃなくて、不利益な扱いの証拠も集めておこう。メールや業務日報の保存はもちろん、不当に評価が下げられた場合の記録を残すことが大切だよ。また、ハラスメントによるストレスで体調を崩した場合、心療内科を受診して診断書を取得することも重要だよ。

実際に動くべき「公的相談窓口」

一人で会社と闘う必要はないよ。専門家や公的機関の力を借りよう。

【第一の相談先】労働基準監督署

労働基準法違反があった場合に、会社を調査・指導する機関だよ。解雇予告や残業代未払いについて相談できるから、まずはここに相談してみて。

【ハラスメント・不当解雇の相談】総合労働相談コーナー

都道府県労働局や労働基準監督署に設置されている相談窓口。解決が難しい場合は、専門家が間に入ってサポートしてくれるから、心強いよ。

【専門家】弁護士・労働組合(ユニオン)

ユニオンは、会社に労働組合がない場合でも加入できる外部の労働組合。弁護士に相談すれば、法的な手段で会社と闘うことができるから、頼ってみて。

あなたは法的に守られている

「シングルだから甘えるな」という言葉は、私たちの努力を侮辱するハラスメントだよね。子どもの健康を守るために休暇を取得する権利があるし、その権利を行使したことで不当な解雇があれば、それは違法だ。感情的になる前に、証拠を冷静に集めて、労働基準監督署やユニオンに頼ってみて。あなたのキャリアを守ることが、子どもを守ることにつながるから。

正直、毎日クタクタだけど、今日もご飯を食べさせて寝かしつけた。それだけで、もう100点満点なんですよね。

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この記事を書いた人

シングルマザーナビ編集部です。
私たちは “何人かのシングルマザーで運営している小さな編集部” です。

それぞれ働き方も、子どもの年齢も、抱えてきた事情もバラバラ。
でも、夜中のキッチンでスマホを握りしめて検索したあの不安や、
通帳の残高を見てため息をついた日、
子どもに不意打ちで「なんでパパいないの?」と言われて固まった瞬間──
そういう“誰にも言えない体験”は共通していました。

ここでは、私たちが実際に味わってきた悩み・やらかし・小さな成功体験を、
専門家ぶらずにそのまま書いていきます。
「制度の情報」と「心が折れた瞬間」を、ちゃんと並べて置いておける場所にしたいと思っています。

ひとりで踏ん張っているあなたが、
少しでも呼吸しやすくなる記事を届けられたらうれしいです。

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