— シングルマザーナビ編集部スタッフより、不動産屋の帰りに泣いたことのあるあなたへ —
あの区役所の待合室で、番号札を握りしめながら「これ、いつまで続くんだろう」とため息をついた夜を思い出します。通帳の残高をそっと確認して、胸がぎゅっと締めつけられるあの感覚。横浜って、確かに「お金持ちの街」というイメージが強いですよね。家賃も物価も高くて、住むのをためらう人も多い。でも、実はここには、シングルマザーの生活を支える地味だけど頼もしい仕組みがあるんです。
交通費が無料になるって、本当に助かるんです
私も最初は信じられなかったんですが、横浜市では「福祉特別乗車券」という、ひとり親の生活費を底上げしてくれる心臓みたいな手当を受けていると、市営地下鉄やバスが無料になるんです。通勤はもちろん、子どもの保育園の送り迎えや休日のお出かけまで、交通費がかからないのは本当にありがたい。月に1万〜2万円の節約になることもあります。
それだけじゃなくて、JRの通勤定期券も3割引になるので、電車通勤のママにはかなり助かるはずです。私の友人もこの制度を知らずに損していたので、ぜひ知ってほしいなと思います。
子どもの病気で病院に行けない、そんな不安が減りました
子どもが熱を出すと、仕事も休めないし、病院代も気になる。そんな夜は胃がキリキリしました。だけど、横浜市では2023年8月から、小児医療費助成が所得制限なしで自己負担ゼロに。高校3年生までの通院や入院が無料になったんです。これには本当に救われました。
さらに、親の医療費も助成されるので、風邪や歯医者に行くのを我慢しなくてよくなったのは、心の負担が減った大きなポイントです。
毎月の水道料金の基本料金が免除されることも
水道や下水道の基本料金が免除されるのも、地味だけど家計には響きます。私も申請を忘れていて、後から知って慌てた経験があります。手続きは必要ですが、年間で数千円から1万円くらいの節約になるので、忘れずに申請してほしいです。
仕事や資格取得のための支援も手厚いんです
横浜市はただお金を渡すだけじゃなくて、「稼げるようになってほしい」と考えてくれているのが伝わります。資格取得のための講座費用を60%補助してくれたり、看護師や介護福祉士、保育士など国家資格を目指す場合には、月10万円の給付金が出ることもあります。私の知り合いもこの制度を利用して、夜間の資格講座に通いながら子育てを続けています。
「横浜市ひとり親サポートセンター」では、就業相談から養育費のことまでワンストップで相談できるので、私も何度も助けられました。
でも、家賃補助は期待しすぎないでほしい
正直に言うと、横浜市の弱点はここです。多くのシングルマザーが望む「民間アパートの家賃補助」は、基本的にありません。生活保護を受けている場合は別ですが、それ以外は厳しいのが現状です。市営住宅の優先抽選枠もありますが、倍率が高くてなかなか当たりません。
私も家賃補助を期待していた時期があって、何度も落ち込んだ経験があります。だからこそ、家賃補助に頼るのではなく、交通費や医療費の支援で浮いたお金を家賃に回す工夫が必要だと感じています。
外に出て動くことが、横浜での生活を支える鍵
横浜市の支援は、「家にじっとしているだけ」では恩恵を感じにくいかもしれません。外に出て働く、資格を取る、子どもを育てるために動く。そんなアクションを起こす人にとっては、交通費無料や医療費助成が大きな助けになります。
私自身、子どもの寝顔を見ながら「今日もなんとかやれた」と思う夜が何度もありました。家賃補助はなくても、こうした支援があるから、なんとかやっていけるんだと感じています。
もし横浜市での生活を考えているなら、まずはお住まいの区の「こども家庭支援課」のページを見てみてください。福祉特別乗車券の対象かどうかが、生活の大きな分かれ道になると思います。
※この記事の情報は2025年時点のものです。制度は変わることもあるので、必ず横浜市の公式サイトで最新情報を確認してくださいね。
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