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シングルマザーが知っておくべき!敷金・礼金ゼロ物件のリスクと特徴

目次

— シングルマザーナビ編集部スタッフより、不動産屋の帰りに泣いたことのあるあなたへ —

新しい生活を始めるシングルマザーにとって、引っ越しの初期費用は本当に大きな負担ですよね。私も、子どもを連れて不動産屋に行ったとき、目にした「敷金・礼金ゼロ」の文字に心が躍ったことがあります。でも、その裏には思わぬ落とし穴が待っていることを、後になって知りました。

この記事では、敷金・礼金ゼロ物件に潜むリスクや、避けるべき特徴を一緒に確認して、安心して住める物件を選ぶためのポイントをお伝えします。

1. 敷金ゼロ物件の落とし穴と注意点

敷金は、退去時のトラブルを防ぐための担保金です。これがないということは、退去時に思わぬ費用が発生するリスクが高まるということ。私も、退去時に高額な請求を受けた友人の話を聞いて、ゾッとしました。

落とし穴1: 退去時費用が高額になるリスク(クリーニング特約)

敷金がない代わりに、契約書に「退去時に借主負担で高額なハウスクリーニング費用を支払う」という特約が盛り込まれていることが多いんです。通常の生活で生じた汚れでも、特約を盾に相場以上の費用を請求される可能性があります。特に子どもがいると、どうしても汚れや傷がつきやすいので、注意が必要です。

契約書にサインする前に、「ハウスクリーニング費用の定額負担」や「故意・過失でない傷や汚れは負担しない」といった特約の有無を確認し、可能であれば退去費用の上限額を交渉することをお勧めします。

落とし穴2: 原状回復費用をめぐるトラブルの激化

敷金があれば、そこから修繕費用が差し引かれますが、敷金がないと、貸主は退去時に全額を現金で請求しなければなりません。そのため、貸主側の請求が厳しくなる傾向があります。入居時に部屋の傷や汚れを写真や動画で記録しておくことが大切です。

退去時の請求に対しては、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を根拠に冷静に交渉する準備をしておきましょう。

2. 礼金ゼロ物件の落とし穴と注意点

礼金は貸主への謝礼金で、これがないこと自体に大きなリスクはありませんが、その分が別の形で費用に転嫁されている可能性があります。私も、礼金ゼロ物件に引っ越した友人が、後で大きな負担を抱えた話を聞いたことがあります。

落とし穴1: 短期解約違約金の設定

礼金がない分、短期間で借主が退去すると貸主にとって利益が出ません。そのため、「入居から1年以内または2年以内に解約した場合、家賃の1〜2ヶ月分を違約金として支払う」という設定がされていることが多いです。急な引っ越しが必要になった場合、この違約金が大きな負担となります。

契約書で違約金の期間と金額を確認し、自分のライフプランと照らし合わせることが大切です。

落とし穴2: 家賃が高めに設定されている可能性

礼金として徴収できなかった分を、毎月の家賃に上乗せして回収しているケースがあります。周辺の類似物件の家賃相場を調べ、礼金のある物件と比べてトータルコストを比較検討することが必要です。

3. 【避けるべき】初期費用格安物件に共通する4つの特徴

初期費用が極端に安い物件には、入居後の生活の質に関わる深刻な理由が隠されていることがよくあります。私も、安さに飛びついて後悔した経験があります。

特徴1: 心理的な負担が大きい(告知事項あり物件)

過去に自殺や事件があった「告知事項あり物件」である可能性があります。不動産会社には告知義務がありますが、間接的な告知で済まされるケースもあるため、気になる場合は直接尋ねてみてください。

特徴2: 治安・生活環境が悪い

駅からのアクセスが悪かったり、夜間の人通りが少なかったりする物件は、特に子どもの安全を考えるシングルマザーには避けるべきです。私も、治安の悪い地域に住んでいた時は、常に不安を抱えていました。

特徴3: 設備のトラブルが多い(築古物件)

築年数が古い物件は、給湯器やエアコンなどの設備が故障するリスクが高く、修繕に時間がかかることもあります。生活に支障をきたすことがあるので、注意が必要です。

特徴4: 入居審査が異様に緩い

どの保証会社も引き受けたがらない、またはオーナーが過去に大きな家賃滞納トラブルを抱えているなど、何らかの理由で入居者が集まらない「ワケアリ」物件である可能性があります。

4. 「本当に安全」な初期費用削減策

目先の安さに飛びつかず、上記のリスクがない方法で初期費用を削減することが大切です。私も、少しでも安心できる選択をしたいと思っています。

UR賃貸住宅の活用

敷金、礼金、仲介手数料、更新料がすべて不要で、最も安全に初期費用を抑えられます。

仲介手数料無料(半額)の不動産会社

仲介手数料は不動産会社に支払うもので、サービス競争により無料や半額に設定している業者も増えています。

自治体の「転宅資金」貸付制度

母子父子寡婦福祉資金貸付金の中には、敷金や礼金といった転居に必要な初期費用を低利子または無利子で借り入れられる制度があります。

初期費用を抑えることは大切ですが、入居後の安心、安全、そして子どもの生活の質は、お金には代えられません。リスクを避け、賢い選択を心がけましょう。

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この記事を書いた人

シングルマザーナビ編集部です。
私たちは “何人かのシングルマザーで運営している小さな編集部” です。

それぞれ働き方も、子どもの年齢も、抱えてきた事情もバラバラ。
でも、夜中のキッチンでスマホを握りしめて検索したあの不安や、
通帳の残高を見てため息をついた日、
子どもに不意打ちで「なんでパパいないの?」と言われて固まった瞬間──
そういう“誰にも言えない体験”は共通していました。

ここでは、私たちが実際に味わってきた悩み・やらかし・小さな成功体験を、
専門家ぶらずにそのまま書いていきます。
「制度の情報」と「心が折れた瞬間」を、ちゃんと並べて置いておける場所にしたいと思っています。

ひとりで踏ん張っているあなたが、
少しでも呼吸しやすくなる記事を届けられたらうれしいです。

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