— シングルマザーナビ編集部スタッフより、誕生日にため息をついたあなたへ —
40代の誕生日を迎えた夜、ケーキのろうそくを吹き消しながら、ふと胸が重くなったことはありませんか？「このままずっと今の時給で働き続けるのかな」「体力が落ちたら立ち仕事のパートはもう無理かも」「年金が月6万円しかもらえないって本当？」そんな漠然とした不安が、いつも背中にのしかかっている気がしますよね。
私も同じです。ずっと非正規で働いてきて、正社員になりたいけれど、求人サイトには「35歳以下」の文字ばかり。40代、資格なし、事務希望だと、正直、就職活動はほとんど無理ゲーに近いと感じてしまいます。でも、狙う場所を変えれば、道は開けるんです。今回は、40代のシングルマザーが現実的に正社員を目指せるルートを、忖度なしでお伝えします。
「人気の事務職」は諦めたほうがいい理由
まず、現実をお話しします。土日休みで座り仕事、未経験OKの「一般事務」。これ、20代でも受かるのが難しいくらいの超人気職種です。40代からここに挑むのは、武器も持たずに戦場に飛び込むようなもの。私も昔、事務職に憧れて応募しましたが、書類選考で何度も落ちて、気が遠くなりました。
だからこそ、私たちが狙うべきは「人手不足で、人生経験が活かせる」業界です。家事や育児で培った対人スキルや段取り力が評価される場所なら、年齢の壁も少しは低くなります。
40代シングルマザーが狙いやすい職種はこの3つ
私がハローワークや転職エージェントで調べた結果、40代未経験でも正社員になりやすい職種は以下の通りです。
① 介護・福祉業界（安定感は抜群）
「介護は大変そう」と思うかもしれません。でも、食いっぱぐれがないのは本当です。私の友人も、介護職員初任者研修（昔のヘルパー2級）をハローワークの無料講座で取って、少しずつ正社員に近づいています。身体介護が辛いなら、訪問介護の生活援助やデイサービスの送迎・レク係など、体力的に負担が少ない働き方もあります。
② 医療事務・調剤薬局事務（座り仕事の穴場）
事務系で年齢の壁が比較的低いのはここだけです。ただ、資格があっても経験者優遇が多いので、最初はパートや派遣で入り、実務経験を積んでから正社員登用を狙うのが現実的なルートです。私も最初は派遣で働き、職場の雰囲気に慣れてから正社員になれました。
③ セレモニー関連・家事代行の管理職（人生経験が活きる）
悲しみに暮れる遺族への気遣いや、家事の段取り力はAIにはできない仕事です。特に葬儀関連の仕事は40代・50代が多く、給与も比較的高め。私の知り合いもこの業界で管理職になり、安定した収入を得ています。
「紹介予定派遣」という裏口の選択肢
いきなり正社員の面接を受けるのは怖いですよね。私もそうでした。そんな時は「紹介予定派遣」という制度を使うのも手です。これは、最長6ヶ月間、派遣社員として働き、お互いに合意すれば正社員や契約社員になれる仕組みです。
この方法なら、職場の雰囲気を確かめられるし、企業側も人柄を見てくれるので、書類選考で落ちるリスクが減ります。私もこの制度を利用して、少しずつ自信をつけました。
年齢は数字だけど、ハンデじゃない
40代の就職活動は、何度も心が折れそうになります。私も何十社も落ちて、正直、気が遠くなりました。でも、それはあなたの人間性が否定されたわけじゃありません。ただ条件が合わなかっただけです。
「どうせ私なんて」と諦めて、今のパート先にしがみつくのが一番怖いこと。資格の勉強を始めたり、転職エージェントに話を聞きに行ったり、小さな一歩でも動いていることが、不安を少しずつ和らげてくれます。
まだ遅くない。私たちの人生の後半戦は、これから少しずつ面白くなっていくんだと思います。正直、毎日クタクタだけど、今日もご飯を食べさせて寝かしつけた。それだけで、もう100点満点なんですよね。
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