MENU

シングルマザー3人暮らしの生活費リアルと避けられない「魔の数字」

目次

— シングルマザーナビ編集部スタッフより、不動産屋の帰りに泣いたことのあるあなたへ —

「3人暮らし」って言葉だけ聞くと、にぎやかで楽しそうに思えるけど、実際に家計簿をつけ始めると手が震えること、ありませんか?

私も子ども2人と3人で暮らしているけれど、「大人1人+子ども1人」の時とはお金の減り方が全然違う。2倍じゃなくて、なぜか3倍速でお金が消えていく感覚。スーパーでカゴに入れた覚えのないお菓子がいつの間にか増えていたり、昨日買ったばかりの牛乳がもう空っぽだったり。そんな日常の小さな驚きに、ため息が出ることも多いです。

「みんなはどれくらいでやりくりしてるんだろう?」 「私だけが使いすぎてるのかな?」 そんな不安を抱えているママたちに、今回は編集部の実例やママ友の話を集めて、シングルマザー3人暮らしのリアルな生活費をお伝えします。

もちろん、住んでいる場所や子どもの年齢によって全然違うので、あくまで一例として参考にしてもらえればと思います。

ママ1人+子ども2人、月にかかる生活費の現実

結論から言うと、私たちのようなシングルマザー3人暮らしで、月に18万円から20万円あれば、なんとか人間らしい生活ができる…そんな感覚です。

「え、そんなにかかるの?」と思うかもしれませんし、「うちはもっと安く済んでるよ」という声も聞こえてきそうです。でも、ここでは地方都市に住み、車は持たず、子どもは小学生と保育園児という私の友人Aママの実際の生活費を紹介します。

Aママの1ヶ月の生活費内訳(地方都市・車なし・子ども2人)

  • 家賃:65,000円(2DK、築年数は古め)
  • 食費:45,000円(お米代込み、外食は月1回のマックのみ)
  • 水道光熱費:18,000円(3人でお風呂に入るとガス代が結構かかる)
  • 通信費:12,000円(ママのスマホ、家のWi-Fi、上の子のキッズ携帯)
  • 日用品:8,000円(オムツや洗剤など、すぐなくなるもの)
  • 教育・保育費:15,000円(給食費、学童代、雑費)
  • 医療・被服・予備費:20,000円(急な靴の買い替えや病院代など)

合計で約183,000円。これを見て、「贅沢してるんじゃないの?」と思う人はいないと思います。私も同じような生活をしていて、ママ自身の化粧品や服はほとんど買えないのが現実です。

もし手取りが16万円だったら、もう赤字。そこで頼りになるのが、ひとり親の生活費を底上げしてくれる心臓みたいな手当や児童手当です。これらを切り崩しながら、なんとかやりくりしているのが現状です。

「うちはもっとかかる!」条件で変わる生活費の壁

ここで大切なのは、この数字はあくまでAママの例だということ。生活費は「住む場所」と「子どもの年齢」という2つの大きな要素で大きく変わります。

比べて落ち込まないように、頭の片隅に置いておいてほしいポイントを紹介します。

場所の壁:東京の家賃と地方の車社会

東京や都市部に住んでいる場合、Aママの家賃6.5万円で3人が住める2DKを見つけるのはほぼ無理です。都内なら3万から5万円は家賃が跳ね上がります。ただ、その代わり車を持たなくていいので、車の維持費はかかりません。

一方、地方の車が必須のエリアでは家賃は安くても、車の維持費が家計を圧迫します。ガソリン代、保険、車検の積み立てで月に3万円以上かかることも珍しくありません。結果的に都市部とトータルの出費は変わらないことも多いのです。

成長の壁:食べ盛りの子どもがいる恐怖

子どもが小さいうちはまだいいんです。問題は中高生になったとき。特に運動部に入っている男の子がいるママ友は、食費だけで月に8万円かかると言っていました。

お米10キロが半月でなくなり、夕飯を食べて1時間後には「お腹すいた」と冷蔵庫を開ける。そんな食費モンスター期と、高校の学費や塾代が重なると、家計は本当に火の車になります。

だから、今のうちから少しずつでも貯金を始めておくことが、どうしても必要なんです。

3人暮らしの家計を少しでも楽にする小さな工夫

収入を一気に増やすのは難しいから、私たちができるのは「固定費」と「見栄」を削ることだけです。

1. 狭くてもいい。3人で川の字で寝られるうちは我慢する

「子ども2人だから子ども部屋を用意しなきゃ」と無理して3LDKを借りる必要はありません。実際、子どもたちはリビングに集まってくるし、寝るときはママにくっついてきます。中学生くらいまでは家賃の安い狭いアパートで密着して暮らすのが一番の節約になるんです。

2. 公営住宅を狙い続ける

民間のアパートはどうしても家賃が高い。収入に応じて家賃が決まる公営住宅は、シングルマザーの強い味方です。古いとか人間関係が面倒そうというイメージがあるかもしれませんが、家賃が2〜3万円で済むなら、背に腹は代えられません。空きが出たらすぐに応募するくらいの気持ちでいましょう。

3. お下がりネットワークを活用する

子どもが2人いると服や靴のサイズアウトも2倍速です。新品を買うのは下着と靴だけで、あとはママ友のネットワークやメルカリ、地域のバザーでお下がりを回し合う。いつもお古でごめんねなんて思わなくていいんです。浮いたお金でたまに美味しいお肉を買ってあげる方が、子どもは喜びますから。

最後に。カツカツなのはあなたのせいじゃない

毎月の終わりに通帳を見て、ため息をついているあなたへ。

3人で暮らして、ご飯を食べさせて、お風呂に入れて、温かい布団で寝かせている。今の日本で、女手一つでそれをやっていること自体が、奇跡に近いんです。

貯金ができなくても、今月赤字でも、子どもたちが笑っているなら、経営破綻はしていません。よそはよそ、うちはうち。そう自分に言い聞かせながら、今日もお米を研いでいます。大丈夫、なんとかなりますよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次