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シングルマザーの仕事選びで失敗しないポイント

シングルマザーにとって仕事選びは本当に重要です。収入だけで選んで失敗したり、条件が良さそうに見えて実際は働きにくかったり、私自身も何度も失敗してきました。

今回は、私が実際に経験した失敗や、周りのシングルマザー仲間から聞いた話をもとに、仕事選びで絶対に確認すべきポイントをまとめました。これから仕事を探す方も、転職を考えている方も、ぜひ参考にしてください。

目次

給料の額面だけで決めると失敗する理由

手取りと実働時間を計算する

「月給25万円」と書いてあっても、実際に手元に入るお金は全然違います。

確認すべきこと

  • 額面から引かれる税金と保険料はいくらか
  • 残業代は含まれているのか、別なのか
  • 残業は月に何時間くらいあるのか

私の失敗例ですが、「月給23万円」の求人に飛びついたら、実は「残業30時間込み」でした。手取りは18万円程度で、毎日帰りが遅くなり、子どもとの時間がほとんど取れませんでした。

計算してほしいこと 時給換算すると、実はパートの方が効率が良かった、なんてこともあります。

月給20万円 ÷ 160時間 = 時給1,250円 月給25万円(残業40時間込み) ÷ 200時間 = 時給1,250円

同じ時給なら、残業のない仕事の方が子どもとの時間が取れます。

ボーナスの有無も重要

求人票の「年収」には注意が必要です。

パターン1:ボーナスあり 月給20万円 × 12ヶ月 + ボーナス40万円 = 年収280万円

パターン2:ボーナスなし 月給23万円 × 12ヶ月 = 年収276万円

年収は同じくらいでも、ボーナスがあると貯金がしやすいです。毎月の生活費はギリギリでも、ボーナスで学費や急な出費に備えられます。

子どもの急な病気に対応できるか

休みやすさが最重要ポイント

シングルマザーにとって、「子どもが熱を出したときに休めるか」は死活問題です。

面接で必ず確認すること

  • 子どもの病気で急に休むことがあると伝えても大丈夫か
  • 他のシングルマザーや子育て中の社員はいるか
  • 欠勤したときのフォロー体制はあるか

私の経験では、面接で「子どものことは仕方ないよね」と言ってくれた会社でも、実際に何度も休むと嫌な顔をされることもありました。

良い会社の見分け方

  • 面接官が女性で、子育て経験がある
  • 「お子さん何歳?」と興味を持って聞いてくれる
  • 「うちにもシングルマザーの方いますよ」と教えてくれる

有給休暇の取りやすさ

法律上は有給休暇がありますが、実際に使えるかは別問題です。

確認ポイント

  • 有給消化率はどのくらいか(50%以上が理想)
  • 当日の朝に有給を取れるか
  • 半日休や時間休が取れるか

子どもの急な発熱は前日には分かりません。当日の朝に「今日休みます」と言える職場かどうかが重要です。

私が今働いている職場は、朝に電話すれば「分かりました、お大事に」で終わります。この環境は本当にありがたいです。

働く時間帯が生活に合っているか

保育園・学童のお迎え時間

働く時間を考えるとき、まず保育園や学童のお迎え時間から逆算してください。

計算例

  • 保育園お迎え:18時まで
  • 職場から保育園まで:30分
  • 退勤時間:17時半まで

つまり、定時が18時の仕事は無理です。残業があったら確実に間に合いません。

延長保育を使う場合 延長保育を使えば19時まで預けられる園もありますが、延長料金が別途かかります。月に1万円以上かかることもあるので、それを考えても収入がプラスになるか計算してください。

土日祝日は休めるか

子どもの行事は土日に集まっています。

子どもの行事カレンダー

  • 運動会
  • 学芸会・発表会
  • 授業参観
  • PTA活動
  • 習い事の発表会

これらに参加できないと、子どもが寂しい思いをします。

私は以前、土日勤務の仕事をしていましたが、運動会に行けず子どもに泣かれて、結局転職しました。給料は下がりましたが、子どもの笑顔には代えられません。

夜勤や早朝勤務の注意点

看護師や介護職など、夜勤がある仕事の場合は要注意です。

確認すべきこと

  • 夜勤中、子どもを預ける場所はあるか
  • 夜勤明けの翌日、保育園の送迎は誰がするか
  • 体力的に続けられるか

夜勤手当で給料は上がりますが、体を壊したら元も子もありません。実家や信頼できる人に子どもを預けられる環境がないと厳しいです。

職場の雰囲気と人間関係

実際に働いている人を見る

面接に行ったとき、働いている人の様子をよく観察してください。

チェックポイント

  • 社員の表情は明るいか、暗いか
  • 挨拶をきちんとしてくれるか
  • オフィスは整理整頓されているか
  • 休憩室の雰囲気はどうか

私の失敗談ですが、面接のとき誰も挨拶してくれない会社に入ったら、案の定人間関係が最悪でした。1年で辞めることになりました。

女性が多い職場のメリット・デメリット

一般的に、女性が多い職場の方が子育てに理解があると言われますが、必ずしもそうとは限りません。

メリット

  • 子育ての大変さを理解してもらえる
  • 急な休みにも「お互い様」という雰囲気
  • 学校行事の情報交換ができる

デメリット

  • 独身女性や子なし女性との温度差
  • マウンティングや派閥がある場合も
  • 噂話や悪口が多い職場もある

大事なのは、「女性が多いかどうか」ではなく、「子育て中の社員が実際にいるかどうか」です。

長く働ける会社かどうか

昇給・昇格のチャンスはあるか

シングルマザーは長期的に働くことを考えないといけません。

確認すべきこと

  • 昇給制度はあるか(年に何%上がるか)
  • パートから正社員になれるか
  • 資格を取ったら給料は上がるか

私が今の会社を選んだ理由の一つは、「パートで入っても1年後に正社員登用試験を受けられる」という制度があったからです。実際、2年目に正社員になり、給料が月5万円上がりました。

退職金制度の有無

今は想像できないかもしれませんが、いつかは老後がやってきます。

確認ポイント

  • 退職金制度はあるか
  • 何年働いたらいくらもらえるか
  • 企業年金はあるか

若いうちは退職金より目の前の給料が大事ですが、40代50代になってくると、退職金の有無は大きな差になります。

通勤時間と交通費

通勤時間は短いほど良い

通勤時間が長いと、それだけで疲れます。

理想的な通勤時間

  • 片道30分以内がベスト
  • 1時間以上は避けた方が良い

通勤に往復2時間かかると、その時間を子どもと過ごせたのに、と後悔します。

計算してみる 往復2時間の通勤 × 週5日 = 週10時間 週10時間 × 4週 = 月40時間

月に40時間も通勤に使うなら、近くの給料が少し安い仕事を選んだ方が、時間的にも精神的にも楽です。

交通費は全額出るか

求人票に「交通費支給」とあっても、上限がある場合があります。

確認すること

  • 交通費は全額支給か、上限があるか
  • 車通勤の場合、ガソリン代は出るか
  • 自転車通勤は可能か

月に1万円の交通費を自己負担すると、年間12万円の損失です。これは大きいです。

求人票で見るべき危険信号

こんな求人は要注意

長年、求人を見てきて気づいた「危ない求人」の特徴です。

危険信号1:「アットホームな職場」 本当にアットホームなら、わざわざ書きません。人間関係に問題があることが多いです。

危険信号2:「未経験大歓迎」「やる気重視」 誰でもいいから人が欲しい=離職率が高い可能性があります。

危険信号3:常に求人が出ている 3ヶ月前も、今も、ずっと同じ求人が出ている会社は、人が定着しない会社です。

危険信号4:試用期間中の給料が極端に安い 試用期間3ヶ月で時給900円、その後時給1,200円など。試用期間で辞めさせられるパターンもあります。

面接で必ず聞くべき質問

遠慮せず聞いてください

面接は会社が私たちを選ぶ場でもありますが、私たちが会社を選ぶ場でもあります。

必ず聞くべき質問リスト

  1. 子どもの急な病気で休むことがあるが、問題ないか
  2. 残業は月にどれくらいあるか
  3. 有給休暇は取りやすいか
  4. 他にシングルマザーや子育て中の社員はいるか
  5. 保育園の送迎があるが、定時に帰れるか

これらを聞いて嫌な顔をする会社は、入社後も理解してくれません。むしろ、ここで正直に話して、それでも「大丈夫ですよ」と言ってくれる会社を選んでください。

まとめ:自分と子どもに合った仕事を選ぶ

シングルマザーの仕事選びで一番大切なのは、「給料の高さ」ではなく「続けられるかどうか」です。

少し給料が安くても、子どもとの時間が取れて、急な休みにも対応してくれて、長く働ける会社を選んでください。

焦って決めて失敗すると、また転職活動をしなければなりません。それは子どもにとっても、自分にとっても負担が大きいです。

じっくり時間をかけて、自分と子どもに合った仕事を見つけましょう。

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