— シングルマザーナビ編集部スタッフより、子どもが進学するかもしれない未来に不安を抱えるあなたへ —
夜、子どもが寝静まった後、ふと進学費用のことを考えると、胃がキリキリと痛むことがありますよね。大学や専門学校の進学費用は、思っている以上に高額で、シングルマザー家庭にとっては大きな経済的課題です。でも、「お金がないから」と子どもの進路を狭める必要はありません。私も同じように悩んできましたが、返済不要の給付型奨学金や公的な教育ローンを上手に活用することで、子どもの夢を叶える道が開けることを知りました。
この記事では、大学進学に必要な資金を確保するための具体的な戦略と、受験や資金調達の際に知っておきたい制度の活用法をお伝えします。一緒に確認していきましょう。
返済不要の支援制度と受験戦略を活用しよう
大学進学における資金計画の基本は、返済不要の給付型奨学金と授業料免除を最大限に活用することです。これがあれば、経済的な不安を少しでも和らげることができます。
給付型奨学金と授業料免除の獲得戦略
高等教育の修学支援新制度を利用することで、給付型奨学金と授業料免除を同時に受けることができます。特に、高校3年生の時に行う「予約採用」を利用することで、進学後の支援を事前に確定させることが可能です。シングルマザー家庭は所得基準で優遇されるため、ぜひ積極的に申請してみてください。
もし第I区分(全額免除)を獲得できれば、大学の入学金や授業料が実質無償化され、毎月の生活費支援も受けられます。これによって、私立大学や難関大学への進学も、経済的な心配なく検討できるようになるのです。
受験機会を広げる有利な受験制度
総合型選抜(旧AO入試)を利用することで、学力試験だけでなく、主体性や思考力、多様性といった多角的な能力が評価されます。シングルマザー家庭のメリットとして、経済的な事情で予備校に通う時間がなくても、部活動やボランティア、資格取得など、高校での頑張りをアピールすることで合格を掴む可能性が高まります。
また、学校推薦型選抜(推薦入試)を利用すれば、高校からの推薦が必要ですが、一般入試よりも早く進路を確定できるため、受験費用や精神的な負担を軽減できます。
奨学金(貸与型)の賢い借り方と返済リスクの回避
給付型奨学金で学費を全額賄えない場合、貸与型(返済が必要)奨学金を検討することになります。ここでは、返済リスクを最小限に抑えることが重要です。
第一種奨学金(無利子)のメリット
第一種奨学金は、返済時に利息がつかないため、借りた金額だけ返せばよい、最も有利な奨学金です。獲得するためには、所得基準だけでなく、高校での成績(評定平均値3.5以上)が求められます。中学時代から子どもの学習習慣をサポートし、成績基準を満たせるよう努めることが大切です。
第二種奨学金(有利子)の注意点
第二種奨学金は、市場金利に応じて変動する利息がつきます。必要な生活費と学費の不足分を厳密に計算し、必要最小限の額だけを借りるようにしましょう。卒業後の返済シミュレーションを親子で共有し、返済計画の意識を持つことが重要です。
連帯保証人に家族の負担をかけないための「機関保証」
奨学金の保証制度には、親族などに連帯保証人になってもらう「人的保証」と、保証協会に保証料を支払い、保証してもらう「機関保証」があります。経済的に不安定な親族に迷惑をかけるリスクを回避するため、機関保証を選ぶことをお勧めします。保証料は奨学金から差し引かれます。
公的教育ローンと民間教育ローンの比較と活用術
奨学金は入学後に振り込まれるのが一般的ですが、入学金や前期授業料の支払いには間に合わないこともあります。そんな「一時的な資金不足」を補うために、教育ローンを活用することができます。
日本政策金融公庫の国の教育ローンは、低金利で母子家庭や世帯年収が低い家庭に優遇金利が適用されることがあります。保証人も不要な場合があり、入学金など、奨学金で間に合わない一時金の調達に最適です。
一方、民間教育ローンは金利が高いですが、審査期間が速く、借入上限額が高いのが特徴です。国の教育ローンの審査に落ちた場合や緊急時には検討してみてください。
賢い活用術としては、教育ローンは入学一時金や受験費用など、奨学金ではカバーできない費用に限定して利用し、月々の生活費や授業料には、給付型奨学金や貸与型奨学金を充てる戦略を立てることが大切です。
資金計画は中学時代から始めよう
大学進学は、子どもの夢を実現させるための大きな目標です。その資金計画は、高校に入ってからではなく、中学時代から親子で話し合い、準備を始める必要があります。早めの情報収集が、資金計画の成功を左右します。
毎月の児童手当や児童扶養手当の一部を「大学資金専用口座」で積立し、教育ローンに頼らない資金の土台を築くことも大切です。正直、毎日クタクタだけど、今日もご飯を食べさせて寝かしつけた。それだけで、もう100点満点なんですよね。経済的な不安を解消し、子どもの進路選択の幅を広げていきましょう。
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