— シングルマザーナビ編集部スタッフより、ポストを開けた瞬間の不安を抱えるあなたへ —
ポストを開ける瞬間、心臓がドキドキして、手が震える。茶封筒を見た瞬間、何か悪い知らせが来たのではないかと不安が押し寄せる。私もそんな経験がありました。ある年、児童扶養手当の通知書には「支給停止」と書かれていました。膝が抜けるような感覚と共に、心の中で「詰んだ」と思ったことを今でも鮮明に覚えています。
でも、ここで伝えたいのは、支給停止は終わりではないということ。むしろ、生活を見直す絶好のチャンスだと気づいたのです。
支給停止の理由は自分の価値が下がったからではない
支給停止通知を見た瞬間、頭に浮かんだのは「私の努力が足りなかったのか」「子どもに申し訳ない」といった思いでした。でも、冷静になって考えてみると、支給停止は単なる数字の話で、私の人格とは全く関係がないことに気づきました。
年収が基準を超えたとか、控除の反映時期がずれたとか、そんな理由で停止になっただけ。自分を責める必要は全くありませんでした。
私がやったこと①:役所に電話して停止理由を正確に聞く
支給停止になって一番辛いのは、理由が曖昧で分からないことです。私は通知を見たその日に、震える声で役所に電話しました。そこで分かったのは、年末調整の影響で一時的に基準を越えたための停止だったということ。来年には復活の可能性もあると聞いて、少し安心しました。
役所の人は意外と丁寧に説明してくれました。「怖くて電話できない」と思うかもしれませんが、電話することで不安の半分は消えると思います。
私がやったこと②:家計の固定費を見直す
支給停止=今の生活を維持できないと考えがちですが、実は固定費を見直すだけで黒字化できることが多いです。私が見直したのは、スマホのプラン、電力会社、そして使わないサブスクの停止です。
- スマホを格安SIMに変更:月6,000円が2,000円台に(年間5万円の節約)
- 電力会社を変更:月8,000円が6,000円に(年間24,000円の節約)
- 使わないサブスクを全停止:月3,000円が0円に
合計で月1万円以上の削減ができました。支給停止の穴は、こうした固定費の見直しで十分に埋まります。
私がやったこと③:別の制度を確認する
児童扶養手当が停止していても、他の支援を受けられる場合があります。私が確認したものは、就学援助や医療費助成、ひとり親家庭医療証、住宅補助、保育料軽減制度などです。
手当が0になったからといって全てが終わるわけではありません。むしろ、制度が複雑な分、別の補助が受けられることが多いのです。役所で聞けば、一覧で教えてくれます。
支給停止でも受け続けるべき理由
支給停止になっても、あなたは依然として受給者であり、ひとり親家庭です。医療費減免や就学援助、相談支援などの対象のままです。停止になっても資格自体が消えるわけではないのが大きなポイントです。
支給停止になった母親が陥りやすい心の落とし穴
私も実際に経験したのが、支給停止になったことで自分を責めてしまうことです。「私が悪いのか」「働く意味があったのか」と絶望感に襲われることもありました。でも、長い目で見れば収入UPは確実に未来を救うものです。
支給停止は突然のことで、余計に不安になりますが、落ち着いて制度を使えば生活は崩れません。
支給停止になって分かったこと
児童扶養手当が止まったあの日、私は「もう無理だ」と泣きました。しかし、数ヶ月後に気づいたのは、児童扶養手当がなくても存続できる生活を作ることが一番の安定だということでした。手当は支えですが、それに依存しない生活を作ることが心の安心にもつながります。
まとめ:児童扶養手当の停止は再設計のサイン
最後にまとめると、児童扶養手当の停止はあなたの失敗ではありません。停止理由を役所に確認することが最重要です。固定費を見直せば、手当が0でも生活は崩れませんし、別の制度も利用できることが多いです。支給停止は、生活を強くするタイミングの合図です。
児童扶養手当の封筒を開けるのは何度でも怖いですが、大丈夫。あなたは必ず立て直せます。そして、これはあなたが頑張りすぎている証拠でもあるのです。
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