— シングルマザーナビ編集部スタッフより、子どもが進学するかどうか悩んでいるあなたへ —
子どもの大学進学を考えると、心が重くなるのは私だけでしょうか。特にシングルマザーとして、学費のことを考えると胃がキリキリしますよね。大学や専門学校の学費は本当に高額で、どうやって支払うか頭を悩ませる日々。でも、そんな不安を少しでも軽減できる方法があるんです。それが、返済不要の「給付型奨学金」と「授業料免除」制度です。
特に高校在学中に行う「予約採用」は、進学後の資金を事前に確保できるため、受験を控えた家庭にとって大きな安心をもたらします。この記事では、シングルマザー家庭が給付型奨学金を確実に獲得するための所得基準の理解、申請時期、そして学校との連携マニュアルを詳しくお伝えします。
給付型奨学金(返済不要)の重要性と制度概要
国が定める「高等教育の修学支援新制度」では、経済的に困難な家庭に対し、返済義務のない給付型奨学金と、大学・専門学校の授業料免除をセットで提供しています。
給付型奨学金の最大のメリット
- 返済不要: 卒業後の子どもの経済的負担がゼロになります。
- 授業料免除とセット: 給付型奨学金の対象となれば、自動的に進学先の入学金と授業料も免除または減額されます。
シングルマザーに有利な「所得基準」の理解
給付型奨学金の基準は、世帯収入(住民税の課税標準額など)で判定されますが、シングルマザー家庭は多子世帯や障害者世帯と同様に優遇されます。
支援区分は、世帯収入に応じて、第I区分(全額免除)、第II区分(2/3免除)、第III区分(1/3免除)に分かれています。支援の対象となるかどうかは、「日本学生支援機構(JASSO)のシミュレーションツール」で早めに確認しておくと安心です。
大学等予約採用(給付型)の攻略マニュアル
給付型奨学金は高校在学中に「予約」することが、最も確実で安心できる方法です。
申請時期と必要書類の事前準備
申請時期は高校3年生の春(4月~5月頃)と秋(9月~10月頃)の2回実施されることが多いです。春の募集で確実に申請しましょう。
まずは担任や進路指導部に相談して、必要な手続きや学校推薦の条件(評定平均値など)を確認することが大切です。
必要な書類としては、マイナンバー関連書類、所得証明書類(住民票、源泉徴収票または確定申告書の写し)、資産状況の証明(預貯金、有価証券などの残高証明)が必要です。資産基準もクリアしている必要があります。
「成績基準」のクリア戦略(高校での評価)
給付型奨学金には、所得基準だけでなく、高校での成績(評定平均値)に関する基準もあります。基準の目安は、原則として、高校3年生の1学期または2学期までの成績が5段階評価で平均3.5以上が目安とされていますが、経済的な困難度が高い世帯については、成績基準が免除または緩和される場合があります。
担任の先生に対して、「給付型を狙いたいが、成績基準を満たすか不安がある」と正直に相談することが重要です。先生は、学校推薦の可否や成績基準が免除される可能性についてアドバイスをくれるでしょう。
申請手続きの注意点
申請はJASSOのサイトからオンラインで行います。高校でIDとパスワードが配布されるので、しっかりと確認しましょう。
また、資産基準の厳格化に注意が必要です。預貯金や株などの資産が一定額(約2,000万円など、人数により変動)を超えていると不採用になりますので、資産の額を正確に申告することが大切です。
大学進学後の「授業料免除」の活用
給付型奨学金の対象者(第I〜III区分)となれば、進学先の大学や専門学校で以下の支援が自動的に受けられます。
高等教育の修学支援新制度(大学・専門学校)
国公立大学では、入学金約28万円、授業料約54万円が上限として免除・減額されます。私立大学では、入学金約26万円、授業料約70万円が上限として免除・減額されます。毎年の学費負担が大幅に軽減されるため、経済的な理由で進路を諦める必要がなくなります。
地方自治体の「奨学金制度」との併用
JASSOの給付型奨学金を受けながら、地方自治体が提供する給付型または貸与型の奨学金を併用できる場合があります。居住地の自治体のウェブサイトで、ひとり親家庭を対象とした追加の支援がないか確認してみてください。
まとめ:複雑な手続きは「子どもの未来への投資」
給付型奨学金の申請手続きは複雑で、用意する書類も多岐にわたります。でも、この複雑な手続きは、子どもの将来の経済的安定と進路の可能性を広げるための「確実な投資」なんです。
高校の担任の先生や進路指導部は、この申請のプロフェッショナルです。一人で抱え込まず、学校と密に連携を取り、制度を最大限に活用して、子どもの夢を応援していきましょう。正直、毎日クタクタだけど、今日もご飯を食べさせて寝かしつけた。それだけで、もう100点満点なんですよね。
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