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子どもの不登校と仕事の板挟みで疲れたシングルマザーへ届けたい話

— シングルマザーナビ編集部スタッフより、布団から出てこない背中を見つめるあなたへ —

「お腹痛い…学校行きたくない」そんな言葉を朝の慌ただしい時間に聞くと、胸が締めつけられるような気持ちになりますよね。私も経験があります。あの時は、正直、気が遠くなりました。

普通の家庭なら「今日は休んでいいよ」と言えるかもしれません。でも私たちには仕事があって、休むわけにはいかない。だから「仕事休めないの!」「行ってくれないと困るの!」とつい声を荒げてしまう。子どもは泣きながら布団に潜ってしまい、後ろ髪を引かれる思いで家を出る。職場に着いてもスマホが気になって仕事に集中できない。そんな日々が続きます。

不登校は親子の心をじわじわと削っていきます。特にワンオペのシングルマザーにとっては、生活そのものが揺らぐほどの大きな問題です。私自身も何度も心が折れそうになりました。でも、そんな中でもなんとか息継ぎをしながらやっていく方法を、少しだけお話しさせてください。

目次

「学校に行かせること」を一度手放したあの日のこと

私が一番苦しかったのは、「無理に学校に行かせよう」と自分を追い込んでいた時期です。子どもが「行きたくない」と言う時、その心はもう限界を迎えているんですよね。私も最初は「仕事があるから行って」と焦ってしまい、子どもはどんどん心を閉ざしてしまいました。

ある夜、寝顔を見ながら「学校に行かなくても死なない。勉強は後で取り返せる」と自分に言い聞かせました。それは簡単なことではなかったけれど、「あなたがここにいてくれるだけでいい」という気持ちを伝えたくて。そう伝えたら、少しずつ子どもの表情が柔らかくなった気がしました。

仕事に行くために子どもを一人にする罪悪感と向き合う

仕事に行かないと生活が成り立たない。だから子どもを一人にすることに罪悪感を感じるのは当然です。私も何度も胸が痛みました。でも、ずっとそばにいることが必ずしも正解ではないんですよね。

むしろ、仕事に出ることで子どもに「一人で心を休める時間」を与えられることもあります。私の場合、お昼休みに「お昼食べた?」とLINEで確認したり、カップ麺に「好きな動画見てね」とメモを添えたりしました。緊急時には実家の母に連絡できるように伝えておくなど、小さなルールを作ることで少し気持ちが楽になりました。

学校以外の居場所と行政の支援を知ること

家でゲームばかりしていると不安になりますよね。私もそうでした。でも、学校以外にも居場所はあります。最近は行政が運営する無料のフリースクールや教育支援センターが増えていて、そこに通うことで学校の出席扱いになることも多いです。

また、民間のフリースクールに通う場合でも、自治体によっては利用料の補助が出ることがあります。私の住む東京都でもそうでした。「不登校 支援 〇〇市」などで検索してみると、意外と情報が見つかります。

私も最初は誰にも相談できず、孤独を感じました。でもスクールカウンセラーや行政に助けを求めることで、少しずつ気持ちが軽くなりました。不登校は子どもの「休憩時間」。長い人生の中で、立ち止まることは決して悪いことではありません。

正直、毎日クタクタだけど、今日もご飯を食べさせて寝かしつけた。それだけで、もう100点満点なんですよね。無理しなくていい。そう思える夜が、きっと来ます。

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