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「入居審査に落ちました」の電話で泣いた夜。シングルマザーが知るべき不動産屋選びと保証会社の現実

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— シングルマザーナビ編集部スタッフより、不動産屋の帰りに泣いたことのあるあなたへ —

不動産屋からの電話。画面に表示された番号に震える手で出ると、申し訳なさそうな声が聞こえてきました。
「オーナーさんと保証会社の審査が通らなくて……今回は難しいです」

理由は教えてくれない。ただ、「あなたには貸せません」という冷たい事実だけが胸に刺さりました。
あの時の私は、まるで社会から「信用できない人間」と烙印を押されたような気持ちで、涙が止まりませんでした。

東京のような都市部では、シングルマザーというだけで内見すら断られることも珍しくありません。
「家賃は払えるのに、なんで?」と何度も自問しました。悔しくて、悲しくて、どうしようもなかった。

でも、ここで諦めてほしくないんです。審査に落ちるのは、あなたの人間性のせいじゃありません。
ただ、知らなかっただけ。戦い方を知らなかっただけなんです。

1. キラキラした大手チェーンは、実は敵かもしれない

駅前のガラス張りの大手不動産チェーン。スーツ姿のスタッフが笑顔で迎えてくれるあの場所。私も最初はそこに行きました。
でも、彼らはマニュアル通りに動くので、少しでも条件が厳しいとすぐに弾かれてしまいます。
年収や家族構成が少しでも「普通」と違うと、機械的に審査が通らないことが多いんです。

私たちが本当に頼るべきは、地元に根付いたちょっと古びた不動産屋さんや、シングルマザー支援を掲げている専門の業者です。
私の知るある老舗の不動産屋さんは、大家さんと顔なじみで、こう言ってくれました。
「このお母さん、頑張ってるから貸してやってよ。俺が保証するから」
そんな一言で、審査なしで通ったこともあります。人間のつながりが、何よりもの力になる世界なんです。

2. 保証会社にはランクがある。独立系を狙う理由

入居審査で一番の壁になるのが保証会社。実は、保証会社にもいくつか種類があって、審査の厳しさが違います。

信販系の保証会社は、クレジットカードの滞納歴などを厳しくチェックします。過去に信用情報で問題があると、ほぼ確実に落ちます。
協会系は家賃滞納の履歴を共有していて、こちらも普通に厳しい。

でも、独立系の保証会社は違います。彼らはクレジットカードの滞納歴を見ず、「今、家賃を払えるか」だけを基準に審査してくれるところがあります。
私も最初は知らずに信販系で落ちてしまい、その履歴が残ってしまって悪循環に陥りました。
だからこそ、不動産屋さんには正直に「過去に審査が不安なので、独立系の保証会社を使える物件を紹介してください」と伝えることが大事です。

3. 預貯金審査や代理契約という、知られざる抜け道

どうしても収入面で審査が通らないとき、使える方法もあります。

預貯金審査は、無職や求職中でも通帳に家賃の2年分くらいの残高があれば、支払い能力があるとみなしてもらえることがあります。
私の友人は、財産分与でまとまったお金を手に入れて、この方法で契約できました。

また、親族の代理契約もあります。親に収入があれば、契約者を親名義にしてもらい、あなたは入居者として住む方法です。
不動産屋に相談してみる価値は十分にあります。

最後に。あなたを受け入れてくれる場所は必ずある

何度断られても、心が折れそうになっても、自分を責めないでほしい。
断った大家さんは、あなたの誠実さや強さを知る機会を失っただけです。

「見る目がないな」と思って、次の物件を探しましょう。
駅から遠くても、古くても、あなたと子どもが安心して眠れる場所は必ずあります。
私も何度も泣きながら探しました。正直、今も毎日クタクタだけど、子どもの寝顔を見てほっとする夜がある。それだけで、もう十分なんですよね。

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